どうも。あおたくです!
前回の記事では2万円あれば始められるライティング機材を作例と共にご紹介させていただきましたが、今回のテーマは『メイク・ストロボを変えずにライティングのみでイメージチェンジ』です。オフライティングのみでどれだけ印象を変えられるか4パターンでのライティングで撮影したものを撮影方法とともに紹介していきます。一括りにライティングと言っても人それぞれの使い方があるでしょうし、正解が決まっていないのがライティングの難しい所でもあり、最高に楽しい所ですよね。少しでもライティングアイデアに繋がればと光栄です!
オフライティングとはなんぞや。オフライティングするには何が必要なんや。そもそも設定がわからないぞ。など基礎的な部分が分からない方はまずは前回ご紹介した記事をご覧になるといいかもしれません。
今回使用した機材一覧
まず初めに今回使用した機材の紹介をしていきます!ライティングを始めようとした時に、まず初めに当たる壁として「どの機材を購入するべきなのか」があるかと思います。そんな方の為にも比較的安価なライティング機材でスタジオライティングを始められるセットを記載しますので是非参考にしてみてください~!(カメラ・レンズは比較的高いものを使用していますが、比較的安価なもので撮影しても大きくは変わらないかと思います。)
●Canon EOS 5D mark4
●Canon EF24-70mm F2.8L II USM
●GODOX SK300Ⅱ
●GODOX X-PRO
●70インチアンブレラ
●40インチアンブレラ
●GODOX 60×90ソフトボックス
●GODOX 80×120ソフトボックス
●ケンコーND8
様々なライティングによるイメージの違いを撮影方法とともにご紹介!
上記でご紹介させていただいた機材のみで4パターンのイメージで撮影したものをご紹介していきます♪
今回考えた4つのテーマはこちらです。
①メリハリをつけカッコイイ!写真を撮りたいんじゃ!
②レトロな雰囲気をだしつつ女性らしいライティングをしたいんじゃ!
③大人ファッション雑誌に載ってそうな柔らかい光の中にもメリハリを付けたライティングをしたいんじゃ!
④超ポップに!活発な女の子でキャッチーなイメージで撮りたいんじゃ!
上記4つのテーマを紹介していきます!もう一度言いますが、印象を大きく左右する要因の一つであるメイクを変えずに撮影したものです。
メリハリをつけカッコイイ!写真を撮りたいんじゃ!
まず初めにご紹介するのが、メリハリをつけたライティングでの撮影方法です!ライティングを始めたばかりの頃は、こういった写真に憧れてたくさん撮った事を覚えています。自然光ではなかなか撮る事難しく、スタジオライティングだからこそ撮影できる写真に憧れていたのかなと思います。そんな僕の好きなライティングの一つではありますが、一見単純な写真の中にも気を付けるテクニックがいくつかあるのでご紹介させていただきます。
光にメリハリを付けてカッコイイ印象で撮影してみました。今回も前回と同様、人様に見せて良いものなのか疑問が残る撮影ノートを使用して撮影方法を説明させていただきます!!(次回からはブログ記事用に撮影セッティングを写真に収めておきますので許してください(笑))
ちなみに背景は黒を使用しています。
まず初めにこの写真の意図を伝え、その解決方法を撮影ノート下に記載します。
①背景紙に当たる光を極力減らしたい。
②背景紙に光を当てていない為、立体感なくなる事を防ぎたい。
③顔にもしっかりとした立体感を出したい。
④なだらかなグラデーションを出したい
⑤トップライトを簡易的に入れ綺麗に髪を写したい
解決方法
①背景紙に当たる光を極力減らしたい。
↳メインライトである60×90ソフトボックスを横に配置し、尚且つグリッドを装着し光の直進性を高める
②背景紙に光を当てていない為、立体感なくなる事を防ぎたい。
↳背景紙に当てている光が弱い為、背景紙とコートの境界線が分かりづらく立体感が失われてしまう。
35×160ソフトボックスにグリッドを装着し光の直進性を高め、斜め後ろから被写体右腕を狙い当てることによりエッジを出す。
③顔にもしっかりとした立体感を出したい。
↳右から当てている60×90ソフトボックスの角度を調整し顔に立体感を作る。目安としては被写体右頬に三角形の光(鼻の角度で影が変わってくる)を作り出すと良い。
④なだらかなグラデーションを出したい
↳40インチ白アンブレラの柔らかい光を利用し、顔になだらかなグラデーションを付け右頬の黒つぶれを防ぐ。
柔らかい光になるほどグラデーションが付きやすい為、ここでは白アンブレラを使用。
⑤トップライトを簡易的に入れ綺麗に髪を写したい
↳ライトC(35×160ソフトボックス)とライトA(60×90ソフトボックス)に若干角度を付け斜め上から光を当てるイメージにし、髪へのトップライトと共に全身へ立体感を出す。
僕はこの5つのポイントを意識し撮影しました。一見単純そうな写真ではありますが、意外と気を付けるポイントがあったりしますよね。
レトロな雰囲気をだしつつ女性らしいライティングをしたいんじゃ!
次にご紹介するのは、先程とは打って変わって「柔らかい光で女性らしい写真をレトロな雰囲気で撮影する」為のライティングです。
撮影で気を付けたい点
①被写体左頬の影が強くなる事を防ぎたい。
②背景に程よく光を当てて優しい雰囲気にしたい。
③柔らかい光の中にもアクセントを入れたい。
気づいた方もいるかもしれませんが、上記で紹介した「メリハリをつけカッコイイ!写真を撮りたいんじゃ!」のライティングと大きく配置が変更されていませんね。
配置は変わっていませんが内黒バウンス板を白レフ板に変更し、左後ろに配置していたストロボを外しました。尚且つアンブレラとソフトボックスのサイズアップをしグリッドを取り外しました。サイズアップした狙いとしては光源を大きくしより柔らかい光を作りたいからです。
ではでは、撮影で気を付けたいとピックアップした3つの解決方法を考えていきましょう
①被写体左頬の影が強くなる事を防ぎたい。
↳白レフ板を配置し被写体右頬の影をなくしてみよう。被写体とレフ版の距離で右頬の影をコントロールしよう。(レフ板と被写体が近ければ近いほど影が薄まる)
②背景に程よく光を当てて優しい雰囲気にしたい。
↳せっかくスタジオライティングをするなら背景紙にも気を配りたいですよね。被写体と背景紙の距離で背景に届く光をコントロールするのも良し。被写体と光源の距離で背景に届く光をコントロールするのも良し。様々な方法があるので色々試すと楽しいですよね~今回のライティングでは背景を若干暗くし、レトロな雰囲気を狙いました(背景が暗いとレトロな雰囲気というのは謎理論なので気にしないでください(笑))
③柔らかい光の中にもアクセントを入れたい。
↳70インチアンブレラのみで撮影しても良いかと思いますが、それだけではべったりとした印象になってしまうかと思い写真右側からアクセントとして80×120ソフトボックスを使用しライティング。グリッドを装着せずにある程度光が回るよう調整。
いかがだったでしょうか。「メリハリをつけカッコイイ!写真を撮りたいんじゃ!」で紹介したライティングとほぼ配置は変わっていませんが、使用するモディファイアや、被写体と光源の距離等で印象が全く違いますよね。少しの工夫で大きく印象を変えられるのがスタジオライティングの楽しい所なのかもしれませんね。
大人ファッション雑誌に載ってそうな柔らかい光の中にもメリハリを付けたライティングをしたいんじゃ!
3つ目にご紹介するのは大人ファッション雑誌になんとなくありそうな写真を撮ろうと決め撮影したものです。まず大人ファッション雑誌とはなんぞやと思い、僕の中での大人ファッション雑誌の定義を考えました(笑)それは「上品にシンプルなライティングでワンポイントを」です。半分で色別れしているコートでの撮影だったため、左右での印象にスポットを当てて撮影!
僕は結構好きな写真です。背景のグラデーションが美しい。
では、撮影での気をつけたポイントです。
①シンプルな印象を与えたい。
②背景にグラデーションで左右の印象を狙う
③レフ板の角度・距離を調整し、影をコントロール
被写体に正面を向いていただき、こちらも正面から70インチアンブレラにてライティング。大きく柔らかい光を使用することで上品な印象を与えるライティングをしてみる。
では、気を付けた点の対策を書いていきます。
①シンプルな印象を与えたい。
↳まずは正面から左右均一に光が回る大きな光源を作る。今回はカメラ後ろに70インチのアンブレラを配置し、左右均一に光をあててみました。
②背景にグラデーションで左右の印象を狙う
60×90ソフトボックスで被写体へのライティングと同時に、背景にもグラデーションを。光が回りすぎて背景にグラデーションが付きにくくなる事を防止するため、グリッドを装着し撮影。
③レフ板の角度・距離を調整し、影をコントロール
↳レフ板の角度を調節する事で、撮影したいイメージに最終調整。
今回は落ち着いたシンプルな印象を与えるライティングをしたかった為、コントラストを付け過ぎない様に気を配り撮影してみました。大人ファッション雑誌に載ってそうかは別として、上品なイメージのライティングにはなったかなと思います。
超ポップに!活発な女の子でキャッチーなイメージで撮りたいんじゃ!
最後にご紹介するのは、超ポップなイメージでキャッチーな写真を撮ろう!!アオタクと言えばこのライティングと言ってくださる方もいますが、簡単にキャッチーな写真が撮れるライティング方法をご紹介します。
このライティングをすると被写体からすごく喜ばれるのでオススメですよ(笑)このライティングで撮影された他の方の写真もみたいので、Twitter・Instagram等にて「#あおたく撮影ノート」で是非投稿してください~!お待ちしております!
ではでは、撮影方法のご紹介に移りますね。
凄くキャッチーですよね。この写真が何故ポップでキャッチーなのか。
いくつか工夫している点があるので、気を付けている点と共に書いていきますー!
①被写体深度を浅くしスポットを当てる。
②見慣れない構図を作り出したい。
③背景のライティングにも気を使いたい
④顔にグラデーションを付け、目をキラキラに輝かせたい。
今回の撮影方法は撮影ノートの様になっております。もっと簡易的な方法もあるかと思いますが、僕はこの撮影方法がしっくりきています。
普段のスタジオ撮影ではほぼ広角側を使用することは無く、使っても35mmです。よりキャッチーな印象を与える為に、この撮影では24mmを使用しています。より広角での撮影も面白いかと思いますが、顔の歪み等のバランスで自分好みの焦点距離を探ってみてください♪
では、撮影で気を付けている点の対策方法です。
①被写体深度を浅くしスポットを当てる。
↳被写体深度を浅くすることにより顔に視点が行くように撮影しています。が、しかしSK300は出力を抑える点が弱点な為NDフィルターをレンズに装着し対応しています。今回使用したNDフィルターは8を使用しています。
②見慣れない構図を作り出したい。
↳見慣れない構図を作るために、とにかく被写体が頭でっかちになるように広角で尚且つ最短撮影距離ギリギリで撮影しています。
③背景のライティングにも気を使いたい。
↳様々なライティングでの方法があると思いますが、僕は撮影ノートに記載してあるライティング方法にて背景にライティングをしています。70インチアンブレラにて大きく照らし、90×120にて顔の影を薄めると同時に背景に光を当てています。
④顔にグラデーションを付け、目をキラキラに輝かせたい。
↳目がキラキラしている事が、この写真を印象的なものにしているのかもしれません。とにかく光源に顔を近づけて大きく目に光源が写るよう撮影してみてくださいー!
光源に顔を近づけるメリットとして肌を綺麗に写してくれます。どんな美肌の持ち主でもこれだけの至近距離からの撮影はキツイものがあると思います。。この写真を撮って喜ばれるどころか嫌われない様に光源に近づけ肌を綺麗に撮影しましょう!
さいごに
4つのライティング方法にて『メイク・ストロボを変えずにライティングのみでイメージチェンジ』実践してみましたが、いかがだったでしょう。
工夫一つで印象を大きく変える事ができるのはスタジオライティングの醍醐味かなと思います。真っ暗な環境から自分で作り出した光のみで被写体をイメージに近づけていくのはワクワクしますよねー。
漠然と撮影し良い写真を撮るよりも、撮影前にイメージを作ってから撮影した方が上達への近道かなと僕は考えています。ぜひ皆様もイメージを作ってからライティング撮影をエンジョイしてみてくださいー!
質問、感想等コメント欄に投稿してくださると嬉しいです♪では!