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AD300Proで主題を引き立たせるLEDスポットライティング

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AD300Proで主題を引き立たせるLEDスポットライティング

カメラマンが撮影機材を考察するブログ。

本日はライティング編と言うことでStudioReiwaさんで執筆させて頂ける事になりました。
今回撮考していく機材は先日発売されたGodox AD300Proとなります。

費用対効果にシビアな職業カメラマンにとって心強いGodox。

不発やエラーによる一切の不良が許されずかつストロボを酷使するとされるウエディング業界でもその耐久性が評価されつつあり、プロアマ問わず広く活躍されているGodox。
昨今では色温度安定機能を搭載したProシリーズの登場でよりシビアな物撮りなどの多灯撮影時の信頼度も増しています。

筆者もV1AD200AD600のヘビーユーザーですがAD-B2エクステンションケーブルで運用しているとセッティングがやや面倒であったりモデリングが最低限のAF補助ぐらいにしか使えないといった不満を抱えていました。
そんな折、兼ねてよりお付き合いがある国内ホテルの営業推進担当からとある撮影要件が送られて来ました。

守秘義務上、詳細をご紹介する事は出来ないのですがラグジュアリーなホテル客室内のベッド上で天井にプロジェクターであれこれ映し出すサービス、の紹介で使用する冊子用広告写真の撮影となります。
モデルさんが暗くなってしまう事が想定されるため、間接照明で薄明るい室内の意図した位置に、演色性が高く適切な光量、色温度のスポットライティングを行う必要があるとの判断に至りました。

この場合、一般的なストロボ光では最大限に絞っても出力が強過ぎてしまう点、そもそも瞬間光ではLEDに比べて運用時に撮影確認コストが高くなる点、また色温度調整にも時間的コストが高くなる事が言えます。
そこでスヌートが装着できるBowensマウントで、かつ十分な光量調整が行えるバイカラーのLEDがあれば・・となりAD300Proを導入する事にしました。

結果としては非常に満足のいく結果となりましたので今回はYouTubeのサムネイルやブログ記事などへの差し込み素材の撮影を例に、SL60WやAD600との比較も行いつつ具体的に紹介して行きます。

使用するモデファイヤーはBowensマウントのスヌートになります。
カラーフィルターやハニカムグリッドも付属しているタイプで非常にリーズナブルです。

今回、AD600や、GodoxのモノブロックLED SL-60Wでも同様にテストを行いましたがその詳細過程は割愛し、AD300Proによる応用例までを見て行きます。
他機材のテスト結果としては以下。

SL60W = 最低出力となる10%でもホテル客室内の間接照明と合わせるには露出が強過ぎる。
AD200AD600 = 出力の微調整が行えず色温度も変更不可。

そしてこれらの旧製品に一様に言える不満として挙げられるのが、ブラケットの作りが最低、です。
微妙な角度調性が行えないためその数ミリの差がスポットライティングでは大きなズレとなって生じてしまいます。
角度調整部分の凹凸を削ることで多少、角度の制約を緩やかにして使用する方法もありますが保持力が下がるのは言うまでもありません。

AD300ProをBowensで運用する場合S2ブラケットで使用するのが効率的ですが、このブラケットが非常に良くできていて今までのストレスから全て開放されたものとなっています。
付属のアタッチメントを付け外しする事でAD400Proを含むそれ以下の製品全てに対応します。

実際にAD300Proにスヌートを装着しブームアームで吊り下げた状態がこちらです。
使用したブームはウエイトが付属しているタイプで丁度この位置でバランスが取れました。

【新品】サンテックライトブーム

上記写真の位置にAD300Pro、床に撮影対象を配置し撮影。
これぐらいの小物であれば丁度良い照射範囲のスポット光が得られました。(無加工)

AD300ProS2ブラケットでの運用であればブラケット側でのズーミングで多少スポットの大きさを調整する事も可能です。

応用-フレネルレンズを使った光量UP & スポットライティング

LED光量が不足しそうなシチュエーションではフレネルレンズを使用する事で約2段程度の光量UPが期待できます。
以下はフレネルレンズ無し、通常のLED最大光量にて露出を計測。

ホテル客室の間接照明がAD300ProのLED出力に勝る事はまずあり得ないので私の当初の想定ではまったく問題はないのですが。
カフェスペースなどある程度の明るさがある室内などの撮影であればフレネルレンズで露出UP&ある程度のスポットライト効果を狙う方法も良いかもしれません。
テストして意外だったのは以下Bowensマウントフレネルレンズではズーミングをした方がスポットライト効果は高まるが集光率は下がる点、でした。
ズーミング無しでは2段、ズーミングをして2段弱の露出UPが確認できました。

ズーミング無し 最大ズーム

Nanguang NG-10Xフォーカスレンズメーカー集光器マウント 調整FフラッシュLEDライト + 4フィルター
Nanguang

結論

現状ではでストロボと合わせLEDの性能面を考慮するとAD300Proは特定条件下において唯一無二の存在価値を発揮するライティングアクセサリーだと言えます。
ソフトボックスなどの光量が1段以上低下してしまうモデファイヤーでの運用は低速シャッターで行える静物撮影に限られるでしょうか。

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以上、如何だったでしょうか。
少しでも参考になれば嬉しいです。
引き続きライティング関係の記事を投稿して行く予定です。
他、フリーカメラマンが撮影機材を考察するブログも宜しければ遊びに来て下さい。
撮考.comはこちら

GODOX製品買うならここ

godox特価リスト

YouTubeはじめました

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この記事を書いた人

Nick
フリーカメラマンである筆者が撮影機材を考察するチャンネル、ブログを運営しています。

◇記事の観点

▪スチル撮影
人物撮影全般、ホテル・飲食施設・企業のWEB及び印刷物の撮影、ストリートダンス・バレー・競技ダンスの舞台撮影、ウエディングの前後撮り・式当日の撮影。
▪ムービー撮影
一眼ムービ-を主軸にウエディング当日の記録撮影・エンドロール撮影、分散型フォーマットのWEB動画、コーポレートサイト・採用サイト、ホテルウエディングWEB広告、プロモーションビデオ各種、低予算ミュージックビデオ。
▪ドローン空撮
上記に付随するスチル及びムービ素材として。

この様な業務に付随した様々な撮影考察の備忘録をしたためています。
次世代を担う皆さんの少しでも参考になりましたら幸いです。

Nick Tsutomu
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